夜になると天井裏から「ドタドタ」という大きな足音や何かが転がるような音が聞こえ安眠を妨げられるという相談が京都市内の住宅街で急増していますが、その正体の多くはネズミではなくイタチやアライグマ、ハクビシンといった中型の害獣たちです。京都は三方を山に囲まれているため野生動物と人間の居住エリアが近く、また古い家屋には屋根裏への侵入経路となる隙間や通気口が多く存在するため、彼らにとって断熱材があり雨風をしのげる天井裏は出産や子育てに最適な安全地帯となっています。特にイタチは500円玉程度の穴があれば侵入できる柔軟な体を持ち、アライグマは手先が器用で屋根材を剥がして強引に押し入ってくる力強さを持っているため、一度住み着かれると断熱材はボロボロにされ天井には大量の糞尿によるシミができ強烈な悪臭が家中に充満するという悲惨な事態を招きます。これらは鳥獣保護管理法によって守られている動物であるため一般人が許可なく捕獲したり傷つけたりすることは法律で禁止されており、自分たちで追い出そうとして棒で叩いたり煙を焚いたりしても一時的な効果しかなくすぐに戻ってくるケースがほとんどです。根本的な解決にはプロの業者に依頼して追い出し作業を行った上で侵入口を金網やパンチングメタルで完全に封鎖するという施工が必要となりますが、京都の家屋は複雑な屋根形状をしていることが多く高所作業も伴うため高度な技術と経験が求められます。可愛い見た目とは裏腹に彼らがもたらす被害は甚大であり、家を守るためには動物愛護の精神とは切り離して毅然とした態度で「住み分け」を徹底するための物理的な対策を講じることが唯一の解決策なのです。