鳩の巣作りに悩まされているけれど、業者に頼むのは費用が…と考えている方もいるでしょう。市販されている鳩よけグッズを上手に活用すれば、自分で対策することも可能です。ここでは、代表的な鳩よけグッズの種類と、その効果的な設置ノウハウについてご紹介します。まず、鳩がとまる場所に物理的な障害を作る「防鳥ピン(スパイク)」です。剣山のような形状で、手すりや室外機の上、軒下など、鳩がとまりやすい平らな場所に設置します。設置は、接着剤や結束バンド、ネジなどで行います。ポイントは、隙間なく設置すること。少しでもとまれるスペースがあると、鳩はそこを利用しようとします。次に、「防鳥ワイヤー」です。これは、手すりなどに細いワイヤーを数本張ることで、鳩がバランスを取ってとまることを困難にするものです。比較的見た目がすっきりしているのがメリットですが、設置にはある程度の技術が必要です。ワイヤーの張り具合が弱いと効果がなく、強すぎると危険な場合もあります。そして、広範囲をカバーするなら「防鳥ネット」が最も効果的です。ベランダ全体を覆うように設置することで、鳩の侵入を物理的に完全にシャットアウトします。設置には、壁にフックを取り付けたり、専用の支柱を使ったりする必要があります。ネットの目合いは、鳩が通り抜けられないサイズ(通常25mm~50mm程度)を選び、たるみや隙間ができないように、しっかりと固定することが重要です。また、鳩の視覚を刺激する「キラキラ光る物(CD、反射テープなど)」や、聴覚・嗅覚に訴える「超音波発生器」「忌避剤」などもあります。これらは設置が簡単な反面、鳩が慣れてしまうと効果が薄れる傾向があります。そのため、他の物理的な対策と組み合わせて使うか、鳩がまだその場所に執着していない初期段階での使用が効果的です。どのグッズを選ぶにしても、設置場所の状況(材質、広さ、形状など)に合わせて適切なものを選び、安全に注意して作業を行うことが大切です。高所での作業は危険ですので、無理は禁物です。自分で設置してみて効果が見られない場合や、作業が難しいと感じる場合は、専門業者への相談を検討しましょう。