しつこいコバエ対策として、市販のコバエ取りも有効ですが、実は家庭にあるもので簡単に手作りできるトラップも、使い方次第で高い効果を発揮します。特に、キッチン周りで発生しやすいショウジョウバエに対しては効果的です。ここでは、代表的な手作りコバエトラップ「めんつゆトラップ」の効果的な作り方と、効果を上げるためのコツをご紹介します。用意するものは、空のペットボトルやプラスチックカップなどの容器、めんつゆ(2~4倍濃縮タイプがおすすめ)、水、そして食器用洗剤です。まず、容器にめんつゆを1センチ程度の高さまで入れます。次に、同量程度の水を加えて薄めます。めんつゆの匂いがコバエを誘引するポイントです。匂いが強すぎると感じたら、水の量を調整してください。そして、ここが重要なポイントですが、この液体に食器用洗剤を数滴加えます。洗剤は、液体の表面張力を低下させる役割を果たします。これにより、匂いに誘われてやってきたコバエが液体表面に着地した際に、足が沈み込み、逃げられなくなって溺れてしまうのです。洗剤を入れ忘れると、コバエが液体の上を歩き回ったり、飲んだだけで逃げてしまったりすることがあるので注意しましょう。トラップが完成したら、コバエがよく発生している場所、例えばキッチンの生ゴミ付近やシンク周りなどに設置します。コバエは低い場所を飛ぶことが多いので、床に近い場所や棚の下段などに置くと効果的です。設置後は、数日間様子を見ます。効果があれば、面白いようにコバエが捕獲できるはずです。液体が汚れてきたり、蒸発して減ってきたりしたら、新しいものと交換しましょう。めんつゆ以外にも、お酢や赤ワイン、熟した果物の切れ端などを誘引剤として使うこともできます。コバエの種類や好みに合わせて、誘引剤を変えてみるのも良いかもしれません。ただし、手作りトラップは主にショウジョウバエに有効であり、ノミバエやキノコバエなど他の種類のコバエには効果が薄い場合があります。また、トラップはあくまで対症療法であり、発生源対策と併せて行うことが根本的な解決には不可欠です。市販品と上手に使い分けながら、賢くコバエ対策を進めましょう。