家の中にコバエがいると、衛生的にも精神的にも不快なものです。駆除することも大切ですが、それ以上に重要なのは、コバエを寄せ付けない、発生させない環境を日頃から作っておくことです。ここでは、コバエを家に招かないための五つの基本的な習慣をご紹介します。第一に、生ゴミの管理を徹底することです。コバエ、特にショウジョウバエは生ゴミの匂いが大好きです。キッチンの三角コーナーにゴミを溜めっぱなしにせず、こまめに処理しましょう。生ゴミは水分をよく切ってから、新聞紙などに包み、密閉できる蓋付きのゴミ箱に捨てることが重要です。ゴミ箱自体も定期的に洗い、清潔に保ちましょう。夏場など、特に発生しやすい時期は、ゴミ出しの日まで冷凍庫で保管するという方法も有効です。第二に、排水口の清潔を保つことです。キッチンのシンク、洗面所、浴室の排水口には、髪の毛や石鹸カス、食べ物カスなどが溜まりやすく、これがヘドロ状の汚れ(スカム)となって、ノミバエやチョウバエの発生源となります。定期的にパイプクリーナーを使用したり、ブラシでこすり洗いをしたりして、汚れを溜めないようにしましょう。熱湯を流すだけでも、ある程度の予防効果が期待できます。第三に、食品の保存方法を見直すことです。果物や野菜、開封済みのお菓子や調味料などを出しっぱなしにしておくと、ショウジョウバエなどを誘引する原因になります。食品は冷蔵庫に入れるか、密閉容器や密閉袋に入れて保存する習慣をつけましょう。飲み残しのジュースやアルコール飲料の缶なども、すぐにすすいで片付けることが大切です。第四に、外部からの侵入経路を塞ぐことです。コバエは窓やドアの隙間、網戸の破れ目、換気扇などからも侵入してきます。網戸に破れがないか確認し、必要であれば補修しましょう。換気扇を使用しない時は、フィルターを清潔に保ち、外との隙間がないかチェックすることも有効です。第五に、観葉植物の管理に注意することです。観葉植物の土が常に湿っていたり、有機肥料を使用していたりすると、キノコバエが発生する原因になります。水のやりすぎに注意し、土の表面が乾いてから水を与えるようにしましょう。受け皿に溜まった水もこまめに捨ててください。これらの習慣を日頃から意識し、実践することで、コバエの発生リスクを大幅に減らすことができます。
コバエを家に招かないための五つの習慣