私は京都市内の古い一軒家に長年住んでいるのですが、かつてシロアリ被害を甘く見ていたために多額の修繕費用を支払う羽目になった苦い経験があり、その失敗から学んだ教訓は今でも私の家づくりの大切な指針となっています。数年前のある春の日に羽アリが浴室の窓辺に数匹いるのを見つけましたが、市販の殺虫スプレーで退治してそれで終わりだと思い込み、まさか床下で土台がスカスカになるまで食い荒らされているとは夢にも思っていませんでした。数年後にリフォームをしようと床を剥がした時に、大工さんから「柱が浮いている」と指摘され、慌てて業者に見てもらったところ被害は二階の梁にまで達しており、駆除費用だけでなく大規模な補強工事が必要となり数百万円が飛んでしまいました。この経験から私は「羽アリは氷山の一角である」という恐ろしい事実を痛感し、少しでも異変を感じたら自己判断せずにプロの調査を受けることの重要性を周囲に説いて回っています。また安さを売りにする飛び込みの業者に依頼してしまい効果がないばかりか床下換気扇を法外な値段で売りつけられそうになった友人の話も教訓となっており、業者選びは慎重に行うべきだということを肝に銘じています。京都の古い家は魅力的ですが維持管理にはそれなりのコストと知識が必要であり、害虫対策を後回しにすることは家の寿命を縮める自殺行為に等しいという認識を持つことが、長く安心して暮らすための第一歩なのです。